■新潟編■

3日目は谷川岳を越えて新潟に向かいました。急峻な山々は冠雪しており、4月に入ってもまだ雪が残っていることに驚きました。京都には優しい感じの山が多いので、厳しい山を目にするだけでも圧倒されます。山の雪を見ているだけで寒く感じられる光景でした。

■久比岐自転車道■

新潟では、 父親がサーフィンのスポットを確認している間に、私は旧国鉄北陸本線の線路跡地 がサイクリングコースとなっている「久比岐自転車道」を走ることを目的としていました。長さは上越市から糸魚川市にかけて約30kmです。

久比岐自転車道

上越市側からのスタート地点は、国道8号線の脇にある歩道でした。

「あれ?廃線跡ってきいていたけど、普通の歩道なのかな?」と些か訝しく思いながら走り始めましたが、途中で地下通路を通り抜け、8号線の内側にある道に切り替わりました。

どうやらここからが本番のようでした。8号線沿いの歩道は自転車で走るには危ない感じでしたが、ここからはずっと安全に走行できるサイクリングロードが整備されていました。走り出すとすぐに、最初のトンネルにさしかかりました。

「えー!こんなトンネルを通り抜けられるんだ!」と感動してうれしくなりました。トンネルの内部は電燈がともされていて、明るく走りやすかったです。

一般的な道路のトンネルは、自転車が走る事など想定されていないためか、車が走っている横を自転車で通行するのはものすごく怖いですが、このトンネルだと何不自由なく気ままに走ることが出来ますし、走っていて本当に楽しかったです。しかもトンネルはひとつではなく、数本あるので、その度にわくわくできました。

トンネルを抜けると、8号線より少し高くなっているところを、海を見晴らしながら走ることができました。自転車道には、鉄道が走っていたころの面影があり、昔鉄道に乗っていた人はこんな景色を眺めていたんだなぁ、と思うと、何だか感慨深い気持ちがしました。

また、途中には滝もありました。海も近いですが、山にも近いので、様々な景色を楽しむことが出来ました。

桜は散りかけていましたが、桜のじゅうたんになっている道もありました 。

他にも、道々水仙や桃の花が咲いていて、春の花々に心和みました。

土手は一面水仙に覆われて、お花畑のようになっていました。

真っ赤に咲くハナモモも鮮やかで、美しかったです。私が走った日はそれほどサイクリストの方も多くなく、長閑な景色のなか、写真を撮りながらのんびり走ることができました。

お天気は曇りで、あまりよく見渡すことはできませんでしたが、日本海は穏やかでした。

最後は海のすぐ近くを走ります。遠くに見える山にも、雪が残っていました。

もうここまでくると、すぐにゴール地点です。

久比岐自転車道は、予想していたよりもずっと楽しいサイクリングロードでした。トンネルにはわくわくしましたし、とても美しい風景を楽しむことが出来て、非常に満足でした。この日は石川県の和倉温泉に宿をとっていたので、途中に通過する富山でも走る予定にしていましたが、既に疲労を感じていたため、これ以上自転車で走ることはやめにしました。

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