■栃木～群馬編■

4月下旬、父親が仕事や墓参りのため北関東へ行くというので、私も連れて行ってもらいました。3泊4日の旅行で、サーフィンが好きな父が日本海側の波乗りスポットを確認しておきたいという目的もあり、北関東から日本海側に出て、海岸線沿いを関西まで帰ってくるというルートになりました。自転車も積んでもらって、父が仕事や用事をしている間は、私は自転車でどこかを走っていることにしました。

初日の目的地は栃木県の足利という街です。事前にインターネットで調べて見ましたが、足利にはあまり観光できそうな場所がなく、宇都宮まで出るにしても約60kmあり、初日の宿をとってある高崎市からは遠ざかってしまうため、足利から南下して利根川沿いを群馬方面に走ってみることにしました。家を出発したのが朝の3時半頃で、高速道路を走り続け、足利には12時頃に到着しました。父親は足利で仕事があり、それが終わる夕方まで私は自転車で走る予定になりました。足利駅周辺にはほとんど飲食店がありませんでしたが、幹線道路まで出ると丸亀製麺があったので、そこでお昼ご飯にうどんを食べ、13時に父親と別れ、走り始めました。

利根川までは、車通りの多い道を通らなければなりませんでしたが、初めて訪れた場所なので迷わないように、気を付けながら大きな道を走り続けました。そして、刀水橋という群馬県太田市と埼玉県熊谷市を結ぶ橋に到着しました。

自動車とは別に歩行者・自転車用の橋が架けられており、安全に走行できました。

かなり長い橋で、渡りながら利根川の大きさが実感できました。帰ってからインターネットで調べてみて、利根川は関東平野を貫流する、日本で最も流域面積の広い川であると知りました。「坂東（関東）に流れる大きな川」という意味で、「坂東太郎」という呼び名もあるのですね。関西にはこんなに大きな平野も川もありませんし、スケールの違いに心打たれました。

刀水橋を渡り、利根川右岸のサイクリングロードを走り始めました。下の地図で言うと、オレンジで丸をした刀水橋から坂東大橋まで、利根川沿いを走りました。この日は気温が高く、水筒もすぐに空になってしまうほどでした。

利根川沿いは、ずっと広い原っぱの中を走っていく感じでした。ただ、サイクリングロードは橋の下を通っていないため、橋にぶつかると、下道から越えて行かないといけないところが大変でした。サイクリングロードを外れると、砂利道になったりしていたので、ロードバイクでは怖かったです。けれど、私が分らなかっただけで、走りやすい道があったのかもしれません。

坂東大橋まで来ると、高崎市へ向かうため利根川を離れ、市街地の方へと北上してゆきました。坂東大橋は立派な斜張橋でした。利根川にかかっている橋も、見どころの一つだと思いました。大きな橋をのびのび渡れることも、楽しい経験でした。日が傾き16時近くになってくると、段々気温も下がってきて寒くなり始めました。

さらに、夕方から非常に風が強くなり始めてしまいました。道路に立っている標識がグラグラ揺らいでいるほどで、ロードバイクだと、風にあおられて車体ごとふらつくこともありました。目的地の高崎市まであと数キロのところまで来ていましたが、転びそうで怖くなり、今日はもうこの辺で諦めて、父が迎えに来てくれるのを待とうかな…と思いました。しかし、群馬の人たちは、からっ風などに慣れておられるためか、強風の中でも皆一生懸命自転車を漕いで走っていらっしゃったので、これは私も頑張らねば、と思わされ、もうあと少しなので走り切ろうと思い、なんとか最後まで走り切ることができました。この日は足利から高崎まで、約60km走りました。その後、高崎市の公園で父親と落ち合い、宿に向かいました。

■水澤観音の桜■

翌日は群馬にあるお墓の掃除をして、親戚に会いました。お昼にお蕎麦を食べに連れて行ってもらい、その後水澤観音の桜を見に行きました。4月下旬でありましたが、今年は寒い春だったからか、まさに桜が満開で、非常に美しかったです。また、峠の茶屋のようなところでは、こんにゃくの田楽やいももちもご馳走してもらいました。両方とも甘辛い味噌で味付けされていて、美味しかったです。

■登利平のお弁当■

旅行に行ってもチェーン店で食事をすることが多いのですが、今回は群馬に住んでいる親戚がおすすめしてくれた「登利平（とりへい）」というお弁当専門のお店の鶏肉のお弁当を食べました。私たちが購入したのは、厚いお肉と薄いお肉が入っている820円の「鳥めし松弁当」でした。 冷めていもお肉が柔らかくて、とてもおいしかったです。