■苦難の石川編■

3日目に宿泊した和倉温泉の部屋が尋常でない程狭く、旅の疲労も相俟って、父親と一悶着起こしたりもしましたが、何とか最終日の朝を迎えました。この日は石川県にあるサイクリングコースを走る予定にしていました。

「いしかわのサイクリングロード」というHPには、6つのサイクリングコースが紹介されており、石川県は自転車で走りやすい道路が多いみたいだな、という印象を受けました(がっ…!)。

http://www.pref.ishikawa.jp/douken/jitensya/index.html

はじめに、HPの一番初めに紹介されていた「羽咋健民自転車道」を走ることを目的に、巌門に向かいました。お天気も良く、海の色がとてもきれいでした。

巌門からのサイクリングロードには、道のわきに「通行止」の看板があったのですが、これは自転車ではなくて車に対する看板かな?と思い、先へと進んでみることにしました。

少し進むと、木の葉やまつぼっくりがたくさん落ちている山道でした。え?やっぱり自転車もダメかな?という気もしたのですが、道に2本の筋ができていて、これは自転車が通ってできたものなんじゃないかな?、だとすると、通行している人がいるんだ!と解釈してしまい、とりあえず行けるところまで行ってみよう、と思い、進んで行ってしまいました。

途中では、丸太が倒れているところや、道自体が崩れている部分もあり、これはおそらく来ちゃダメな道だったな…とも思ったのですが、今まで来た大変な道を引き返すのも嫌だったので、もう進めるところまで行ってみることにしました。本当に山の中で、虫の音なども怖かったです。

この山道は7kmで終わるようなのですが、5km進んできたところで、工事が行われており、完全に通行止めになっていました。あと2km切ったのになぁ…と悔しい気持ちでしたが、どうしようもないので、今まで来た道を引き返しました。おそらく道に出来た筋は自転車のものではなく、工事車両の車輪跡だったのだろうなぁ、とここにきて気が付きました。 早めに引き返しておけばよかったなぁ、と後悔しながらの復路は、気持ち的にも大変な道のりでした。

途中で引き返した山道の記録

石川県のHPでは、パッと見て 「羽咋健民自転車道 」が 工事中であるとはわかりませんでした。けれど、帰ってから確認してみると、上のほうに小さく工事規制を知らせる部分がありました。今から見返せば気付けますが、旅行前に全く目に入っていませんでした。

「いしかわのサイクリングロード」HPより

ここから「石川みち情報ネット」というサイトへ飛んで、そこで確認をせねばならないようです。事前にきちんと情報収集していかなかった私が悪いのですが、通行止めになっている自転車道があるならば、HPにもう少しわかりやすく記載しておいて欲しいと思いました。旅にハプニングはつきものなので、自転車と隘路の経験値を積めたことを良しとして、気を取り直して、違う道を走ってから帰ることにしました。

次に向かったのは、能登半島の西側の付け根あたりです。そこで、海岸線沿いを海を見ながら走ることにしました。

海を眺めながら走れたら気持ちいいかなぁ~と思って走って行ったのですが…道に砂が積もっている部分があり、そこで転んでしまいました。

ああ、今日はもう踏んだり蹴ったりだよ…と悲しい気持ちになりました。砂を払って起き上がり、気を付けながら少し進んでみると、

「風により砂がたまることがあるので注意してください」という看板がありました。もっと早く、転ぶ前に警告して欲しかったよなぁ…と、また落ち込みました。道の舗装も割れている部分があり、砂がたまっている部分は避けなければならないので、注意深く走らなければならず、スピードは出せませんでした。

所々で海の方へ出られる道を行くと海を見ることはできましたが、サイクリングロードから直接海は見えませんでした。 また、すぐ横には高速道路が走っていて、その音も大きいので、走ることに疲れてきてしまい、20kmくらい走ってきたところで、もうリタイアすることにしました。 海岸沿いのサイクリングロードでは、砂浜附近にある道は要注意であることを学習しました。 サイクリングロードではなくて、普通の道を走ったほうが走りやすいのではないかな?と思いました。

石川県では自転車で苦い経験しかできませんでしたが、それも却って忘れがたい思い出になりそうです。今度来るときはしっかりリサーチして、走りやすい道を選んで走りたいです。いろいろありましたが、ずっと運転をしてくれた父には感謝しています。 無事家に帰ってこられたので、今となっては全部よかったです。

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