私は対人恐怖症気味で、人混みや電車内など、他人の多く集まる場所が苦手です。しんどい時期は、感覚が鋭敏になってしまうため、自分と世界の間にバリアをつくらないと外出できなくなります。例えば、帽子をかぶって人の視線をかわす、コンタクトや眼鏡は外して視界をぼやけさせる、耳栓をしたり音楽を聴いたりして外の音から遠ざかる、といったことで、自分と世界の間にバリアを作って乗り越えています。

こんな私なのですが、最近気が付いたことがあります。それは、自転車だと歩いているときよりも、楽な気持ちで動けるし、帰ってきても疲労が少ない、ということです。私が思う自転車の利点はふたつあります。

1.歩くよりもスピードが速い

2.左側を走るという明確なルールがある

歩いていると、向かってくる人と近接していく時間も長く感じますし、目線をどこに向ければよいかも気になってしまいます。けれど、自転車だとスピードが出せるので、他人とすれ違う時間が一瞬で済みます。また、歩きでは、同方向に進んでいる人とは、同じような速度だとずっと一緒に歩くことになってしまいますが、自転車ではスッと抜かして行けたり、道を変えることも楽です。さらに、キープレフトを守っていればよいので、どちらによければいいんだろう…??と迷うこともありません。ちろん、自転車に乗っていても危ないことは多いですが、スピードに乗ると、嫌なことを振り払いやすい気がします。

つまり、自転車のスピードが、私のバリアになってくれてるんだ、ということに最近気がついたのです。だから私は今まで運動が嫌いで体力もなかったのに、自転車だけは続けてこられたんだろうなぁ…と思い返しました。自転車って、実は対人恐怖症気味の人には、うってつけの乗り物なんじゃないかな?と思っています。も

家から出られなかった時期のことを思うと、今自由に外へ出かけられる自分はすごく進歩したな、と思います。けれど、今でも近隣への外出がしんどく感じられる日もあります。少しずつ少しずつ、世界と接触できるスペースを広げて、強くしていけたらな…と思っています。

バレンタインにお母さんからチョコレートをもらえて嬉しかったです。酸っぱいグミが中に入っていました。母・祖母・私の三人で分けて食べました。

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