■祖母と珈琲フロート■
私の気分転換方法といえば,今思いつくところで,運動に行く,ヨガをする,ビオラを弾く,手芸をする,です。
この中で,しんどい時もできるのはジョギングくらいです。運動に行くとスッキリするので,頭が重いときなども,外に出るようにしています。
他のことは,ちょっと気乗りしないな,ヤダな…って感じちゃって,できないこともあります。やっぱり家の中でやることは,面倒くさく感じてしまうとできなくて,結局何もせずふて寝をすることも多いです。
他の人はどんなことをして気分転換しているのかな?と思って,バイト先の人に尋ねてみました。
その人は「マッサージに行ったり,ゲームしたり,手芸でつくった作品をSNSにアップしたりすることかなぁ」と答えてくれました。
「でも,何でそんなこと聞くの?」と言われたので,私は気持ちの切り替えが下手だから,落ち込むとずっと引きずってしまって,なかなか前を向けないんだ,ということを話しました。
すると,これまでやってきた気分転換方法を続けるだけじゃなくって,「なんか普段はしないようなことしてみるのはどう?」とアドヴァイスしてくれました。
おぉ,なるほど…と思って,最近は普段の自分ならやらないことをやってみるようにしています。
例えば,ジョギングのコースを変えてみるとか,普段なら面倒で参加しない会にも顔を出してみるとか,そういった簡単なことをやってみています。
この前は,喧嘩中のおばあちゃんと喫茶店へ行ってきました。
おばあちゃんは80代後半で,気がキツく,同じく気が強く気難し屋の私ともしばしば衝突します。今回も些細なことが原因で私たちは些か険悪モード中であったのです。
普段ならこんな時には誘ったりしませんが,今は「いつもならしないことをする」ことをしているので,よしっと心を決めて,「珈琲飲みに行こう!」と声を掛けました。
すると,おばあちゃんは「今ちょうど珈琲飲みたいと思ってたの!」とすぐに乗ってくれて,ふたりで近所のパン屋さんにお茶しに出掛けました。
珈琲フロートを注文し,二人で並んで飲みました。
まだまだ残暑が厳しいなかで,冷たいフトクリームと珈琲は,とても美味しく感じました。
おばあちゃんも非常に喜んで,私たちはいつのまにか仲良しに戻り,ああだこうだと,二人でおしゃべりをしていました。
いつもならしないことを,してみるのもいいかも…?と思いました。